千葉県勝浦市で業者に解体見積もり依頼!費用相場と補助金なども紹介
勝浦市は千葉県の南東部、千葉市から約50kmの太平洋岸に面しており、海岸線は美しいリアス式海岸で自然景観に富んでいます。
市域の3分の2が丘陵地という豊かな緑に恵まれており、漁業も盛んでカツオやイセエビの水揚げ高は全国トップクラスを誇ります。また、日本の三大朝市の1つである勝浦朝市は400年に渡る長い歴史を持ち、地元住民と観光客の交流の場となっています。
勝浦市の人口は昭和30年以降、ほぼ一貫して減少しており、地域活力の衰退が懸念されています。人口減少の要因としては地上産業の低迷や少子化、若者の市外への流出などがあげられます。
市では定住促進のために住宅取得奨励金や賃貸住宅入居奨励金を交付する「若者等定住促進奨励金交付制度」を設けていますが、今後も人口の減少は続くものと予想されています。今後は人口減少や高齢化の進行に伴い空き家もますます増えると考えられ、解体工事の需要も一層高まっていくでしょう。
このページでは、勝浦市の解体工事の動向、業者選びのポイントなどを紹介していきます。
勝浦市の解体工事費用は千葉市などと比較すると相場は若干安いため、上手に解体工事業者を探すことができればコストを抑えることができるでしょう。建物の造りは大きく分けて「木造」「鉄骨造」「RC造」の3つがあり、どの構造かによって解体費用も変わってきます。
勝浦市における住宅数は13,730件と千葉県内の市の中では最も少ない数字で、その多くが木造住宅と見られています。ここからは、木造、鉄骨造、RC造のそれぞれの解体費用の相場、付帯工事に関わる注意点などを交えて紹介していきます。
では、3つの建物の工法や費用の違いについて見ていきましょう。
| 坪数 | 坪単価 |
|---|---|
| 10~19坪 | 3.3万円 |
| 20~29坪 | 3.0万円 |
| 30~39坪 | 2.8万円 |
| 40~49坪 | 2.7万円 |
| 50~59坪 | 2.6万円 |
木造建物の解体は他の構造体の解体と比べて容易なため、費用の相場も安めになっています。勝浦市には木造住宅が多いため、解体業者も木造に慣れた業者が多いでしょう。
勝浦市の宅地はわずか6%で、市域の大部分を山林と原野が占めています。市街地は勝浦駅東側、興津駅南側及び興津久保山台地区に集積しており、平成18年以降は大規模な住宅開発は行われていない状況です。
一方で高齢者のいる世帯は、10年間で11%増加、独居高齢者数は66%増加するなど、高齢化の傾向が顕著です。また、市内製造業の事業所数、従業者数も平成20年をピークに減少していることから、今後は木造建物の解体工事が増えていくでしょう。
勝浦市には、1軒あたりの敷地面積が比較的広い住宅が多く見られます。ブロック塀で覆われている住宅も多く、庭木、ガレージ、門扉などがある場合は、それらの撤去費も加算されます。上記の解体費用相場の表は建物の解体のみの金額のため、付帯工事費が加算されることを覚えておかないと、想定外の請求がくるというケースも珍しくありません。
なお勝浦市では、通学路等に面した危険なブロック塀の撤去などを対象とした補助制度を設けています(詳しくは後述の補助金の項目をご覧ください)。業者に解体工事を依頼する際は打ち合わせの段階で付帯工事費用についてしっかりと確認しておくことをおすすめします。
| 坪数 | 坪単価 |
|---|---|
| 10~19坪 | 3.9万円 |
| 20~29坪 | 3.6万円 |
| 30~39坪 | 3.4万円 |
| 40~49坪 | 3.2万円 |
| 50~59坪 | 3.1万円 |
鉄骨造の建物には軽量鉄骨造と重量鉄骨造の2種類があり、軽量鉄骨造には主にアパートや店舗、重量鉄骨造には比較的規模の大きなマンションやビルなどが分類されます。解体する建物がどちらかによって費用も変わってくるため、所有する建物について事前に図面等で確認しておくと業者との打ち合わせもスムーズに進むでしょう。
勝浦市は人口の減少により消費需要が縮小していることに加え、観光客の減少、近隣市町への大型店の進出などが相まって商店街の空き店舗が目立ちます。また、少子高齢化の進行に加え、若者の市外流出に歯止めがかからず、賃貸の共同住宅などの空室も多い状況です。
規模の大きな建物を解体する場合、敷地もそれなりに広く効率よく解体できるため、一般的に坪単価は安くなります。しかし、隣接建物との距離が近い、トラックなどの駐車場所を確保できないなど周辺状況が良くない場合は、廃材を手で運び出すなどの手間がかかってしまうため、費用が若干高くなる場合もあります。
解体業者に依頼する際は、事前に丁寧に現地調査を行ってくれる業者を選ぶようにしましょう。
| 坪数 | 坪単価 |
|---|---|
| 10~19坪 | 6.6万円 |
| 20~29坪 | 6.0万円 |
| 30~39坪 | 5.7万円 |
| 40~49坪 | 5.4万円 |
| 50~59坪 | 5.2万円 |
最後に、RC造の解体費用の相場を見てみましょう。木造、鉄骨造に比べて耐久性に非常に優れたRC造ですが、その頑丈な造りゆえに解体する際は手間がかかり、費用も高額になってしまいます。
RC造の法定耐用年数は47年となっていますが、実際には様々な理由によりそれ以前に取り壊される建物も多く存在します。勝浦市は圧倒的に木造建物が多い地域ですが、築年数の経過したRC造の建物もあり、所有者にとっては解体時期や費用が気になるところでしょう。
50坪の建物であれば建物のみの解体費用は260万円ですが、RC造の建物には目に見えない部分が多くあります。例えば、古い建物にはアスベストを使用されていることも多く、解体の途中で発見された場合は高額な除去費用が掛かることもあります。
また、杭抜き作業の際に、見積もりよりも多い本数があることが分かるというケースもあります。こうした予定外の費用が上乗せされないためには、事前に建築図面を用意しておくと業者もより正確な見積もりを出すことができます。
上で紹介した構造別の坪単価をもとに、延べ床面積の坪数別に解体工事の本体工事費(税別)のおおよその総額を試算したものが下表です。坪単価は坪数が大きくなるほど割安になるため、各坪数に対応する単価を掛けて算出しています。あくまで本体工事の目安であり、後述の付帯工事費・諸経費・消費税は含みません。
| 延べ床面積 | 木造 | 鉄骨造 | RC造 | |||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 参考坪単価 | 総額の目安 | 参考坪単価 | 総額の目安 | 参考坪単価 | 総額の目安 | |
| 10坪 | 3.3万円 | 約33万円 | 3.9万円 | 約39万円 | 6.6万円 | 約66万円 |
| 20坪 | 3.0万円 | 約60万円 | 3.6万円 | 約72万円 | 6.0万円 | 約120万円 |
| 30坪 | 2.8万円 | 約84万円 | 3.4万円 | 約102万円 | 5.7万円 | 約171万円 |
| 40坪 | 2.7万円 | 約108万円 | 3.2万円 | 約128万円 | 5.4万円 | 約216万円 |
| 50坪 | 2.6万円 | 約130万円 | 3.1万円 | 約155万円 | 5.2万円 | 約260万円 |
| 60坪以上 (参考) |
2.6万円~ | 約156万円~ | 3.1万円~ | 約186万円~ | 5.2万円~ | 約312万円~ |
※本体工事費(税別)の目安。参考坪単価は当ページの構造別坪単価相場(坪数帯別)に基づきます。60坪以上は50~59坪の坪単価をもとにした参考値です。海沿いの傾斜地や狭あい道路に面した敷地、長年使われていない別荘なども多く、立地条件によって費用が変動しやすい地域です。前面道路が狭い敷地や重機が入れない現場では手壊し作業が必要になり費用が上振れしやすいほか、アスベストや地中障害物の有無などにより変動します。延べ床面積(m²)÷約3.3=坪数で換算できます。
建物本体を解体して更地にする場合、ブロック塀や樹木、物置、室内の残置物などの撤去にかかる「付帯工事費」が別途必要になります。これらは本体工事費に含まれないことが多く、見積書では分けて記載されます。付帯工事の単価相場の目安は次のとおりです。
| 付帯工事の内容 | 単価の目安 |
|---|---|
| 養生費 | 800円/m²~ |
| 土間コンクリート撤去・処分 | 3,200円/m²~ |
| 樹木撤去・処分 | 6,700円/m³~ |
| ブロック塀撤去・処分 | 3,500円/m²~ |
| 物置撤去・処分 | 16,000円/棟~ |
| 庭石撤去 | 7,000円/m³~ |
| フェンス撤去 | 1,500円/m~ |
| アスベスト撤去 | 31,000円/m³~ |
| 室内残置物撤去 | 16,000円/m³~ |
※単価は数量や作業条件によって変動します。とくにアスベストの除去は使用箇所や範囲によって費用が大きく変わるため、事前調査による見積もりが必要です。
これらの付帯工事は、敷地の状況によって発生するものとしないものがあります。庭木や物置、塀などが多い敷地ほど付帯工事費は高くなる傾向があります。見積もりを取る際には、どの付帯工事が含まれているのかを業者に確認し、複数社で比較することで、適正な費用を把握しやすくなります。
ここからは勝浦市の空き家の種類や件数に基づいて、解体工事の需要を探っていきましょう。
勝浦市の住宅総数は13,730件、そのうち空き家の総数は5,050件です。空き家率としては36.8%で、全国の空き家率(13.5%)や千葉県の空き家率(12.7%)を大幅に上回っています。
空き家率の高さを見ると大きな問題のように感じられますが、内訳を見ると「賃貸用の住宅」が1,410件、「売却用の住宅」が20件、「二次的住宅」が2,390件、この3つのどれにも属さない「その他の住宅」が1,230件で、休暇の際の避暑・保養などを目的とした別荘などの「二次的住宅」の数が圧倒的に多いことがわかります。
勝浦市には、「日本の水浴場88選」「日本の渚百選」などに選定され屈指の透明度を誇る守屋海水浴場をはじめ、鵜原海水浴場、豊浜海水浴場など多くの海水浴場があります。スキューバダイビングやサーフィンなどのマリンスポーツも盛んで、平日は仕事の拠点がある都市部で生活し、週末や休暇にマリンスポーツを楽しむためのセカンドハウスを勝浦市に持つ人も多くいます。きちんと管理され、定期的に使用されている「二次的住宅」が多いことは、大きな問題とは言えないでしょう。
続いて、勝浦市の空き家のうち、破損等のない健全な建物がどのくらいあるのか見てみましょう。空き家総数5,050件のうち、腐朽・破損のない建物が4,090件、腐朽・破損のある建物が960件で、何らかの破損がある空き家は2割程度です。この2割の内訳を見ると「賃貸用の住宅」が430件、「売却用の住宅」が10件、「二次的住宅」が90件、「その他の住宅」が430件あります。
老朽化の進んだ利用目的のない建物は、放置しておくと倒壊などの恐れも出てくるため、早急な対処が必要となります。勝浦市では人口の減少に加えて少子高齢化の進行が著しく、今後空き家はますます増えていくと考えられます。現時点では利用目的のある賃貸用住宅、二次的住宅などの空き家も、利用されない期間が長く続くと老朽化が進み、「その他の住宅」に転じる恐れもあります。
勝浦市では、空き家を売りたい・貸したい方と利用希望者の橋渡しをする「空き家バンク」制度を設けており、所有者がバンクに登録した空き家のリフォームを行った場合は補助対象経費の20%(50万円を上限)を補助しています。こうした制度を利用して、長期間使われていない空き家を有効活用することも、空き家を増やさないための1つの方法です。
また、空き家バンクを通して賃貸借契約が成立した空き家所有者に対して、10万円の奨励金を交付する「空き家活用奨励金交付制度」を制定しています。
勝浦市では、耐震性が不足している旧耐震基準の木造住宅について、耐震改修だけでなく、住宅の除却(解体)に要する費用の一部も補助の対象としています。令和7年4月には耐震改修費の補助が拡充され、耐震シェルター等の設置費補助も新設されました。いずれの制度も工事の契約・着手の前に申請が必要で、予算の範囲内での受付となるため、解体をお考えの場合は早めに市の担当窓口へ相談することをおすすめします。
昭和56年5月31日以前に建築された市内の木造一戸建て住宅または併用住宅が対象です。除却については、容易な耐震診断調査票に基づく判定で倒壊の危険性があると判断された住宅を解体する場合に補助の対象となります。耐震改修と異なり、除却の場合は耐震診断の結果(判定値1.0未満)を必須としない点が特徴です。
| 区分 | 補助内容 |
|---|---|
| 耐震除却 | 除却工事費の100分の23(限度額20万円) |
| 耐震診断 | 診断に要した費用の額(限度額15万円) |
| 耐震改修 | 設計・工事・工事監理の合計額の3分の2(限度額100万円) |
| 耐震シェルター等設置 | 設置費用の2分の1(限度額20万円) |
主な対象要件は次のとおりです。
補助の対象は1棟につき1回です。申請は工事等の着手前かつ当該年度の12月10日までに行う必要があります。
通学路等に面した、道路面からの高さが1.2mを超える危険なブロック塀等の撤去工事と、それに付随する軽量フェンス等の新設工事にかかる費用を補助する制度です。
※申請は工事の着手前かつ当該年度の12月20日まで(耐震関係は12月10日まで)です。着手前に都市建設課都市計画係へご相談ください。
補助金・助成金の制度内容や金額、対象要件、申請期間は年度によって変わることがあり、受付を終了している場合もあります。最新の情報は勝浦市の公式ホームページでご確認のうえ、都市建設課都市計画係(電話0470-73-6627)へお問い合わせください。
勝浦市は着実に人口が減り続けており、過疎の問題は避けて通れない現状です。このような状況を踏まえ、市では東京23区から勝浦市に移住して就業または起業した方に支援金を支給する制度や、若者が安心して生活できる住宅環境の確保を支援する制度などを設け、人口の増加に努めています。
しかし、少子高齢化の進行により今後はますます空き家が増加することも懸念されており、住み手のない手付かずの空き家が増え続けると、倒壊の危険や景観が損なわれるという問題も発生します。
利用目的のない空き家を放置しておくと、火災の発生、草木や衛生面による近隣とのトラブルなど、様々なリスクも生じてきます。いずれは税金が高くなるなど所有者の負担も増すばかりのため、そのような状況になってしまう前に速やかに対処するようにしましょう。
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