埼玉県行田市で業者に解体見積もり依頼!費用相場と補助金なども紹介
行田市は埼玉県北部に位置する人口約7.9万人の市です。かつては足袋の一大産地として知られ、映画で有名になった忍城(おしじょう)など、観光資源にも恵まれる土地です。行田市は都心まで約1時間という通勤圏内に位置するためベッドタウンとして発展しており、田舎暮らしに憧れる子育て世代からも注目されています。
産業としては昔から米や大豆、小麦などを生産する農業が盛んですが、製造業に属する事業所も多数あり、繊維産業や電子部品製造など幅広い分野の工場が立地しています。近年、テレビドラマ「陸王」の舞台となったことで行田市の名前が全国的に知られ、豊かな自然と文化が息づく住みやすい環境が注目されています。
行田市の住宅事情を調べてみると、分譲戸建て住宅には新築物件が多いようです。価格としては2,000万円代のものが多く、広さのわりに手頃な価格で販売されています。中古の戸建て住宅となると1,000万円以下の物件も多数紹介されています。
賃貸用の住宅に関する情報を見ると、新築もそれなりにありますが築年数の古い物件が多く、築50年のマンションも紹介されていました。また、築30年以上の物件がとても多いことに驚かされます。行田市は豊かな自然と都市機能が調和している住みやすい街ですが、市内には空き家が多く、老朽化した住宅の数も少なくないようです。
行田市では、空家等対策の推進に関する特別措置法の規定に基づく「行田市空家等対策計画」を策定しています。「予防対策」「特定空家等に対する措置」「有効活用」を基本方針として定め、空家等に関する施策を総合的かつ計画的に推進するべく努力しています。
ここからは、行田市の解体工事の現状を紹介し、解体工事費用の相場、解体工事を依頼する上で留意するべき点などを紹介していきます。
解体工事は「木造」「鉄骨造」「RC造」の3種類に大きく分類されます。解体工事費の相場は建物の構造で大きく異なりますが、立地環境によっても差が出ます。
行田市は米作りが盛んで、田んぼが広がる長閑な田園都市ですが、近年はベッドタウンとして注目されており、市内には新興住宅地が増えつつあります。一方で歴史ある街ゆえ古い住宅も多く、老朽化した住宅の数も少なくありません。
腐朽が激しい住宅を解体するとなると、倒壊の恐れがあるため慎重に工事を進めなくてはいけません。場合によっては手壊しでの作業が多くなり、時間と手間が予想以上にかかってしまうでしょう。そうなると費用も割高になりますから、これから紹介する解体工事費の相場についてはあくまでも見積りを取る際の一つの目安とお考えください。
ここからは、3つの分類ごとの行田市の解体工事の相場(平均坪単価)を紹介していきます。
| 坪数 | 坪単価 |
|---|---|
| 10~19坪 | 3.4万円 |
| 20~29坪 | 3.1万円 |
| 30~39坪 | 2.9万円 |
| 40~49坪 | 2.8万円 |
| 50~59坪 | 2.7万円 |
まず「木造」の解体費用相場です。「木造」というのは主要構造部分に木材を使用した建築物のことを言います。行田市における木造建物の解体費用相場は、一般的な規模の30~39坪で坪単価2.9万円です。相場としては安い方ですが、付帯工事費によって総額が変わってくるでしょう。
メインの住宅以外に庭木や庭石、ブロック塀やカーポートなどがあり、それらを撤去する場合はその費用が追加となります。また、瓦屋根の場合は特に作業に手間がかかりますので、費用が割高になるかもしれません。地中埋設物の処理費用に関しても個々の状態によって差が出ますので、費用相場はあくまでも目安程度にお考えください。
ちなみに、解体によって発生した木材や木屑等は専門の業者に買い取ってもらうことができますので、着工前に解体業者と相談しておきましょう。
| 坪数 | 坪単価 |
|---|---|
| 10~19坪 | 3.7万円 |
| 20~29坪 | 3.4万円 |
| 30~39坪 | 3.2万円 |
| 40~49坪 | 3.0万円 |
| 50~59坪 | 2.9万円 |
続いて「鉄骨造」の解体費用相場です。「鉄骨造」とは柱や梁などの骨組みに鉄骨を組んで造った建築物のことを言います。「鉄骨造」の建物の解体工事は木造に比べて規模が大きくなりますし、大型重機が必要になりますので、費用もその分高くなります。
また、解体する建物にアスベスト(石綿)を含む建材が使用されている可能性があるため、必ず着工前に調査しておきましょう。もし使用されていた場合は行政に届け出を提出し、専門の資格者によって安全に除去工事を行わなければいけません。そのため、アスベストの取り扱いに関して経験豊富な解体業者を選んでおくと安心でしょう。
ちなみに、解体によって発生する鉄材や鉄くずに関しても有価物として業者に買い取ってもらうことができますので、解体業者と事前に確認しておきましょう。
| 坪数 | 坪単価 |
|---|---|
| 10~19坪 | 5.8万円 |
| 20~29坪 | 5.2万円 |
| 30~39坪 | 4.9万円 |
| 40~49坪 | 4.7万円 |
| 50~59坪 | 4.6万円 |
最後に「RC造」の解体費用相場です。「RC造」とは柱、梁、床、壁などが鉄筋とコンクリートで作られており、その2つの組み合わせによって強度を増した建築物のことを言います。RC造の建物はとても頑丈で壊しにくい造りとなっているため、複雑な工程を要し、工期も長くなります。
また、コンクリートと鉄材の分別にも手間と時間がかかり、廃材の運搬のために大型車両が必要となります。様々な要素で費用が高くなるのですが、気を付けないといけないのが近隣住民への対応です。コンクリートを破壊する際には騒音や粉塵、振動などが避けられません。クレームが出ないよう着工前にしっかりと説明しておくことをお薦め致します。
上で紹介した構造別の坪単価をもとに、延べ床面積の坪数別に解体工事の本体工事費(税別)のおおよその総額を試算したものが下表です。坪単価は坪数が大きくなるほど割安になるため、各坪数に対応する単価を掛けて算出しています。あくまで本体工事の目安であり、後述の付帯工事費・諸経費・消費税は含みません。
| 延べ床面積 | 木造 | 鉄骨造 | RC造 | |||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 参考坪単価 | 総額の目安 | 参考坪単価 | 総額の目安 | 参考坪単価 | 総額の目安 | |
| 10坪 | 3.4万円 | 約34万円 | 3.7万円 | 約37万円 | 5.8万円 | 約58万円 |
| 20坪 | 3.1万円 | 約62万円 | 3.4万円 | 約68万円 | 5.2万円 | 約104万円 |
| 30坪 | 2.9万円 | 約87万円 | 3.2万円 | 約96万円 | 4.9万円 | 約147万円 |
| 40坪 | 2.8万円 | 約112万円 | 3.0万円 | 約120万円 | 4.7万円 | 約188万円 |
| 50坪 | 2.7万円 | 約135万円 | 2.9万円 | 約145万円 | 4.6万円 | 約230万円 |
| 60坪以上 (参考) |
2.7万円~ | 約162万円~ | 2.9万円~ | 約174万円~ | 4.6万円~ | 約276万円~ |
※本体工事費(税別)の目安。参考坪単価は当ページの構造別坪単価相場(坪数帯別)に基づきます。60坪以上は50~59坪の坪単価をもとにした参考値です。市街地と農地エリアが混在し、前面道路が狭い敷地や重機が入れない現場では手壊し作業が必要になり費用が上振れしやすいほか、アスベストや地中障害物の有無などにより変動します。延べ床面積(m²)÷約3.3=坪数で換算できます。
建物本体を解体して更地にする場合、ブロック塀や樹木、物置、室内の残置物などの撤去にかかる「付帯工事費」が別途必要になります。これらは本体工事費に含まれないことが多く、見積書では分けて記載されます。付帯工事の単価相場の目安は次のとおりです。
| 付帯工事の内容 | 単価の目安 |
|---|---|
| 養生費 | 800円/m²~ |
| 土間コンクリート撤去・処分 | 3,200円/m²~ |
| 樹木撤去・処分 | 6,700円/m³~ |
| ブロック塀撤去・処分 | 3,500円/m²~ |
| 物置撤去・処分 | 16,000円/棟~ |
| 庭石撤去 | 7,000円/m³~ |
| フェンス撤去 | 1,500円/m~ |
| アスベスト撤去 | 31,000円/m³~ |
| 室内残置物撤去 | 16,000円/m³~ |
※単価は数量や作業条件によって変動します。とくにアスベストの除去は使用箇所や範囲によって費用が大きく変わるため、事前調査による見積もりが必要です。
これらの付帯工事は、敷地の状況によって発生するものとしないものがあります。庭木や物置、塀などが多い敷地ほど付帯工事費は高くなる傾向があります。見積もりを取る際には、どの付帯工事が含まれているのかを業者に確認し、複数社で比較することで、適正な費用を把握しやすくなります。
行田市の空き家の現状について政府統計データに基づき分析してみましょう。
行田市の空き家の総数は4,370件です。総住宅数は35,220件ですから空き家率は12.4%となります。なお、空き家というのは誰も住んでいない、住めない家ということではなく、別荘として利用している「2次的住宅」、「賃貸用の住宅」、「売却用の住宅」、この3つに該当しない「その他の住宅」の4つの種類に分類されます。
行田市の空き家4,370件の内訳を見ると、2次的住宅は140件ですが、賃貸用の住宅は2,350件と多く、売却用の住宅は110件、この3つのような利用目的がないその他の住宅に関しては1,770件でした。このデータを見ると、行田市の空き家は「賃貸用の住宅」と利用目的のない「その他の住宅」の2つで大半を占めていることがわかります。
まずは、賃貸用の住宅に空き家が多い要因を調べてみます。行田市の人口は戦中から戦後にかけて急増し、その後一時期減少したものの1960年代からバブル経済期にかけて右肩上がりで増加していきました。しかしながら2000年以降は減少に転じており、減少率が年々高くなっています。
市内には人口急増時に需要に応えるように建てられた賃貸用の住宅が多く、いまも築年数の古いアパートやマンションが多数残っています。そのような状況のなか新築物件も続々と完成していますから、物件数が非常に多くなっています。
新しい物件に比べ古いアパート等は家賃が安く設定されていますが、セキュリティや機能性、綺麗さという面で新築物件の方に人気があるのでしょう。住宅の過剰供給および人口(世帯数)の減少というのが、行田市で賃貸用の住宅に空き家が多くなっている大きな要因だと思われます。
続いて、その他の住宅に空き家が多い要因を調べてみます。行田市は地場産業が発展していたこともあり戦後すぐに人口が急増し、市内に住宅が一気に増えて行ったという背景があります。当時建てられた住宅は当然ながら老朽化が進んでいます。
また、高度経済成長期からバブル経済期にかけて人口が右肩上がりで増加したため、市内にはマンション等の集合住宅も次々と建てられました。その築年数を考えると、老朽化が進んだことで利用目的を失った「その他の住宅」になっている住宅も少なくないでしょう。
このような状況を踏まえつつ、行田市にある空き家の実情を統計データから分析してみましょう。
「平成25年住宅・土地統計調査」によると、行田市にある空き家のなかで腐朽・破損がある物件の数は1,680件でした。空き家の総数が4,370件ですから約2.6件に1件という高い割合で腐朽・破損があることになります。
その内訳を見ると、二次的住宅は60件ですが、賃貸用の住宅は590件と多く、売却用の住宅は60件ですが、その他の住宅に関しては970件と大半を占めていました。建て方で分類すると、一戸建が1,340件で、長屋建・共同住宅・その他に関しては340件です。さらに詳しく見ると、腐朽・破損がある一戸建の大半を占める900件がその他の住宅という状況です。
行田市の空き家には賃貸用の住宅がもっとも多いのですが、腐朽・破損がある空き家状態の住宅は大半が一戸建で、その24%が賃貸用、67%がその他の住宅となっています。ちなみに、行田市の統計データによると世帯数の83%は一戸建て住宅に住み、共同住宅に住む世帯は17.0%に過ぎないとされています。また、人口が急増した1960年代からバブル経済期にかけて建てられた戸建て住宅が経年劣化し老朽化していることが腐朽・破損のある「その他の住宅」を多くしている一つの要因だと考えられます。
行田市では高齢化および人口減少が大きな課題となっています。市の統計によると、年代別では20代・30代の就職・結婚・子育て世代の転出が顕著です。親族から戸建て住宅を相続で引き継いだとしても市内に居住していないとなると適正管理が難しいでしょう。また、老朽化が進んだ住宅であれば修繕等のための費用が必要となります。
利用目的を失った「その他の住宅」を解体せずに残している理由には「固定資産税の特例措置」が関係しているのでしょう。この措置によって住宅が建っていれば税が軽減されますが、解体して更地になってしまうと特例の適用外となるからです。
そのため行田市では、空き家の発生を抑制するための特例措置として「空き家譲渡所得3,000万円特別控除」を設けています。被相続人が居住していた家屋を相続した相続人が、当該家屋又は取壊し後の土地を譲渡した場合には、当該家屋又は土地の譲渡所得から3,000万円が特別控除される制度です。
行田市では関係専門団体と相互に連携し、空き家の所有者が抱える課題の解決に向けた取り組みを行っており、「公益社団法人日本賃貸住宅管理協会」では、空き家に関する専門相談を無料で実施していますので、相続対策、権利調整、空き家の管理・解体・有効活用等についてお悩みの方は、一度相談してみると良いでしょう。
そのほか行田市には空き家バンク制度、マイホーム借上げ制度など様々な空き家対策があり、官民一体となって空き家の予防および利活用に尽力しています。
行田市では、防災・衛生・景観などの面で周辺の生活環境に悪影響を及ぼすおそれのある老朽化した空き家の解体(除却)を支援する補助制度を設けています。工事の契約・着手の前に事前相談・申請が必要で、予算の範囲内での受付となるため、解体をお考えの場合は早めに市の担当窓口へ相談することをおすすめします。
市の条例に基づく助言・指導を受け、危険と判断された老朽空き家の解体工事について、その費用の一部を補助する制度です。植栽や外構(門・塀など)の撤去は補助の対象に含まれない点に注意が必要です。
| 区分 | 補助内容 |
|---|---|
| 補助率 | 解体工事に要した費用の2分の1以内 |
| 上限額 | 30万円(1,000円未満は切り捨て) |
主な対象要件は次のとおりです。
解体工事は、建設業法の許可(土木工事業など)または建設リサイクル法の登録を受けた業者が行うものが対象で、交付決定通知の日以降に着手する工事であることが条件です。
※受付は予算・予定件数の範囲内で年度ごとに行われ、件数に達すると受付を終了する場合があります。着手前に建築開発課 空き家対策担当へご相談ください。
補助金・助成金の制度内容や金額、対象要件、申請期間は年度によって変わることがあり、受付を終了している場合もあります。最新の情報は行田市の公式ホームページでご確認のうえ、行田市 都市整備部 建築開発課 空き家対策担当(電話048-550-1551)へお問い合わせください。
行田市では賃貸用の住宅に空き家が多いのですが、戸建て住宅が利用目的を失った「その他の住宅」になっているケースも多く、今後高齢化および人口減少によってさらに増加していくと予想されています。そのため行田市では子育て支援を充実させるなど、若い世代の移住・定住やUターンに繋げる施策を多数打ち出しています。しかしながら現状としては老朽化した戸建て住宅が多く、課題が山積みです。
住宅というのは居住者がいない状態が長く続けば腐朽が進んで行くものです。それでも所有している限り固定資産税などの経済的な負担はかかり続けます。行田市は空き家対策が充実している自治体ですから、空き家についてお悩みの方は行政のサービス等を利用してできる限り早期に解決を図ることをお薦め致します。
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