プラント設備の解体工事はどのように行う?解体の流れや費用面を解説

プラント設備の解体工事はどのように行う?解体の流れや費用面を解説

プラント設備の管理や運営を行っている場合、老朽化や設備の建て替えなどで解体工事を検討することもあるでしょう。その際にプラント設備の解体工事はどのように行われるのか疑問に感じる方も少なくありません。そこで今回はプラント設備の解体工事に注目して、工事の流れや費用面についてご紹介します。解体を依頼する業者選びの考え方も取り上げますので、どうぞご覧ください。

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プラント設備とは?

そもそも、プラント設備とはどういったものなのでしょうか。

プラント設備

工業材料やエネルギーなど、人々の暮らしや経済活動に欠かせないものを生み出す産業施設のこと。

例えば、ガソリンや灯油などを作る石油プラントもその1つです。あるいは、石油を原料として新しい素材を生み出す石油化学プラントも挙げられます。

私たちの暮らしに欠かせないものを生み出す施設がプラント設備であり、日常生活から切っても切り離せない関係にあるものです。

解体対象物の事例

一言でプラント設備と言ってもさまざまな設備がありますが、実際にどういった設備が解体されるのかについては気になる部分です。その対象物については以下の通りです。

  • ボイラ
  • 石油プラント
  • 化学プラント
  • 煙突
  • 工場建屋
  • 生産設備
  • 薬液・原料タンク など

主に上記のような設備や施設が解体対象物です。プラント設備を解体する際は、地球環境も考慮した上で工事を行うことが大切です。ダイオキシンや強アルカリ性物質、強酸性物質をはじめとして、環境に良くない物質が飛散するリスクがあることも押さえておきましょう。

プラント設備の解体工事の流れ

それでは、プラント設備の解体工事の流れについて取り上げます。一般的な家屋や建物の解体工事と比較すると、プラント設備の解体はそれほど頻繁に行われるわけではありません。それでも、老朽化や建て替え工事に伴って設備を解体したいというニーズが出ることもあるでしょう。

その際には一連の流れを認識しておくことが重要です。実際にどういった流れで工事が行われるのか確認しましょう。

事前状況の把握

実際にプラント設備を解体する場合は、事前状況の把握や確認から行います。この辺は一般的な建物を解体する場合と同様であり、プラント設備の立地場所や広さ、構造やどういった材料を扱っているのかなど、基本的な状況を確認します。

事前状況の把握に関しては、電話やメールで伝えることが多いです。解体業者に対して工事を依頼したい旨を伝えれば、業者側から確認事項について質問してくれます。施主としてはわかる範囲で必要な情報を与えることがポイントです。

現地調査

メールや電話での事前状況の把握を終えたら、現地調査を行います。施主が伝えた情報を基本として、解体業者の担当者が自身の目で現場の状況を確認します。

実際に現地に行くことで改めてプラント設備の実態や構造を確認します。また、重機や車両を適切に搬入できるか、駐車スペースはあるかといった点も同時に確認します。メールや電話だけでは伝えきれないことも多いので、現地調査は必ず行ってもらうことがポイントです。

工法やスケジュール面、費用面など、わからないことがあれば施主からも積極的に質問するようにしましょう。基本的には複数の業者に連絡を入れることがおすすめであり、その中から信頼できそうな業者を選ぶことがポイントです。

解体工法の決定

現地調査を終えた段階で解体工法を決定します。プラント設備によって煙突があったり、メッキ槽があったり、ピットがあったりと、さまざまな状況があるでしょう。そのプラント設備に合った工法を選択することが解体業者の腕の見せ所であり、使用する重機などもこの段階で決定します。

工法と同時に解体スケジュールも決めます。プラント設備の大きさによって2週間から1ヶ月程度、さらに長くかかる場合もあるでしょう。スケジュールに関して施主からの要望も伝えつつ、両者の合意点を見出すことがポイントです。

見積もり提示

解体工法やスケジュールが決まったら、いよいよ見積もり提示を受けます。施主としてはできるだけ複数の業者に話を聞き、最適だと思える業者を選択することがおすすめです。その中で費用面についても気になる部分でしょう。

できるだけ安くしたいと思うのは施主に共通する願いですが、適正価格を見出すことも重要です。できれば3社程度の見積もり提示を受けることで適正価格が見えてきます。その中であまりにも安い金額を提示してくる場合は注意が必要です。

他社と比べて異常に安い場合は手抜き工事や違法工事、不法投棄などを行う可能性があるからです。そうした点も考慮しつつ、担当者との相性なども含めて業者選定を行いましょう。

契約の締結

良さそうな業者が見つかったら契約の締結を行います。プラント設備の解体を安心して任せられる業者が見つかるまでは探し続けることが重要です。

工事のやり方を間違えると、周辺環境や地球環境にも多大なる被害をもたらします。そうしたリスクがあることも視野に入れつつ、本当に信頼できる業者と契約を結ぶようにしましょう。

工事着工

契約を締結したら工事開始日に着工します。工事スケジュールについては事前交渉の中で、双方の意思を伝えるようにしましょう。できるだけスケジュールに余裕を持たせることで、解体業者も希望の日程に応じてくれます。

遅くとも工事開始の1ヶ月前には業者探しを開始してスケジュール面の交渉を行うと良いでしょう。12月から3月にかけては公共工事が増えるため、解体業者の繁忙期と言われています。繁忙期と重なるとなかなか希望通りの工事着工とならないことがあるので注意しましょう。

副産物の適正処理

プラント設備の全体的な解体工事を終えたら、副産物の適正処理を行います。プラント設備を解体すると、さまざまな汚染物質や危険物などが出てきます。具体的には以下のような物質や化合物などが挙げられます。

  • ダイオキシン類
  • シアン化合物
  • 重金属化合物
  • 強酸性物質
  • 強アルカリ性物質
  • 化学品や医薬品製造時の反応中間体
  • 廃油
  • 有機溶剤
  • 物性的に不安定な物 など

上記のような物質や化合物に関しては、適切な作業や分別、処理を通して処分される必要があります。地球環境を守るという意味でもしっかりとした手順で作業を行うことが重要です。

抜き取りや洗浄

副産物の適正処理のためのポイントとして、抜き取りや洗浄が挙げられます。汚染物質や危険物、化合物や廃棄物など、それぞれの処理に抜き取りや洗浄の技術が欠かせません。

例えば、薬液の抜き取りや活性炭の抜き取り、大型吸引による抜き取りなども必要な工程の1つです。洗浄に関してはメッキ槽の洗浄やピット洗浄、プラント洗浄や煙突洗浄など、設備に応じた洗浄を行う必要があります。

抜き取りから洗浄にいたるまでのスムーズな流れや一貫体制によって、副産物の適切な処分につなげることがポイントです。

解体と分別

抜き取りや洗浄を終えたら、解体と分別の作業へと移行します。煙突がある場合は煙突の解体工事、焼却炉やタンクがある場合はそれぞれの解体工事という形で、プラント設備に応じて作業手順を確認します。

事前に解体工事から副産物の処理、廃棄物処分にいたる一連の流れを明確にすることが重要です。事前の計画の段階も含めて、施主としてはどういった流れで作業が行われるのか確認しましょう。

工事完工

プラント設備の解体にかかる一連の流れが終了したら工事完工となります。設備の大きさや構造、種類によって工事完工までの期間はまちまちです。プラント設備の解体は特殊な技術や重機が必要となることも多く、通常の解体工事よりも作業期間が長くなることもあります。

どのくらいの工期になるのかは、あらかじめ担当者に確認しておくと良いでしょう。工事期間中は逐一進捗報告を依頼して、作業の進展を見守ることがポイントです。

プラント設備解体の業者選び

ここからは、プラント設備を解体する場合の業者選びについてご紹介します。一般的な家屋や建物を解体する場合と異なり、危険を伴うこともあります。その他にも構造や設備に関する知識があった上で工事を行わないと、作業手順を間違えるリスクもあります。

そうしたことを考慮すると、自然と業者選びの際のポイントが浮かび上がります。どういった点に注意しながら交渉を行えば良いのか確認しましょう。

基本的には通常の解体業者で良い

プラント設備を解体する場合、基本的には一般的な解体業者に依頼すれば問題ありません。プラント設備を解体するために必要な許可があるわけではなく、通常の建設業許可や解体工事業登録を行っている業者であれば解体工事を行えます。

まずは、複数の解体業者に話を聞きながら過去の工事実績やどういった工事を行えるのか聞いてみると良いでしょう。

大型の重機が必要

通常の解体業者の中でも、できれば大型の重機を持っている業者に依頼することがおすすめです。プラント設備は構造物自体が大型であり、作業を行うための重機も大型である必要があります。

3ピースアーム車やロングブーム車と呼ばれる重機を所有しているかどうか尋ねることがポイントです。そうした重機を保有していて扱い慣れていれば、プラント設備の解体もスムーズに行える可能性が高いです。

また、費用的な部分から見ても自社で大型重機を保有する業者に頼んだ方がお得です。大型重機を保有していない場合は、リースなどで重機を借りて作業を行います。その分、施主の費用負担は重くなります。

大型重機への慣れという点でも不安が残るので、できるだけ大型重機を所有している業者を探しましょう。

構造に対する理解がある

構造に対する理解がある業者を選ぶことも重要です。プラント設備は複雑な構造であることが多く、外観から構造を読み取るスキルが必要です。図面からでも良いですが、構造をしっかりと見極めた上で作業を行う方が作業効率が高まります。

反対に構造に対する理解がないとどこから手をつければ良いのかわからず、進捗の遅れにつながるリスクが出てきます。

経験のある業者であれば、積極的に工法や手順を提案してくれます。事前のコミュニケーションも含めて信頼できる業者を見つけましょう。

解体手順の理解がある

解体業者選びの考え方としては、解体手順に対する理解があることも重要です。構造に対する理解があることとも通じますが、構造の理解があれば自然と解体手順も出てきます。

どこから取り壊せば安全に作業を行えるのか、効率的に作業を行えるのかといった部分を頭に入れている業者は工事に対する信頼度が高まります。

図面や外観から構造や屋内の細かな部分、地中部分も含めてどういった手順で作業を行うのが良いのか検討してくれます。素人の方にも手順をわかりやすく説明してくれるような業者に依頼すると良いでしょう。

有害物質除去への理解がある

プラント設備にはアスベストが使用されている可能性もあります。また、解体工事を通してダイオキシンが発生したり、その他の危険物が発生したりすることもあります。有害物質の除去には専門業者の協力が欠かせません。

解体業者だけで対応できない部分があることを踏まえつつ、適切な専門業者と連携を取れるのか確認することが重要です。

事前の状況把握も含めて、自分たちで作業を行う部分と専門業者に任せる部分の棲み分けを適切に行う業者を優先的に探すことがポイントです。

プラント設備の解体経験がある

解体業者を探す上ではさまざまなポイントがありますが、できれば解体経験がある業者を見つけると信頼感が一気に高まります。プラント設備の解体事例はそれほど多くないため、なかなか経験のある業者が見つからないこともあります。

それでも、複数の業者を当たるうちに解体経験がある業者に巡り会う可能性もあるでしょう。解体経験があれば構造に対する理解や手順、大型重機の保有や有害物質除去への理解といった条件をクリアしやすくなります。

経験や実績を含めてさまざまな部分を考慮しつつ、解体業者選びを進めていきましょう。

プラント設備解体の費用面

ここからは、プラント設備を解体する場合の費用面に注目して解説を行います。家屋や建物を解体する場合もそうですが、プラント設備を解体する場合にも費用相場があります。相場からは前後することもありますが、一般的な目安として頭に入れておくと良いでしょう。

少しでも費用負担を緩和するために施主ができることもあります。そうした点も踏まえつつ、費用面に対する理解を深めていきましょう。

費用相場

まず、プラント設備の解体費用相場については目安となる坪単価があります。坪単価は3万円~5万円/坪と考えておけば問題ありません。

解体業者によって一般的な坪単価より安くなったり高くなったりすることがありますが、平均的に見れば3万円~5万円/坪です。

プラント設備は敷地全体が広いことも多く、500坪や1,000坪程度の広さになることもあるでしょう。解体する設備の広さを考慮しつつ、坪単価を掛け合わせると解体費用の目安を算出できます。

アスベスト使用の場合は高騰

解体対象のプラント設備にアスベストが使用されている場合は、さらに解体費用が高騰します。その費用相場については、処理面積ごとに目安があります。

処理面積費用相場
300㎡以下2万円~8万5,000円/㎡
300㎡~1,000㎡1万5,000円~4万5,000円/㎡
1,000㎡以上1万円~3万円/㎡

処理面積が狭いと、面積ごとの処理にかかる費用が高くなる傾向があります。処理面積が大きい方が総額は高くなりやすいですが、1㎡あたりの単価は安くなる傾向があります。最終的な費用については必ず除去を行う専門業者に確認することが重要です。

アスベストの除去は特別な訓練や研修を受けた作業員しか行うことができません。作業中は特殊な防じんマスクと防護服を着用して作業を行うなど、人体へのリスクを最小限にするための配慮がなされます。

一定のリスクを伴う作業であり、費用が高騰するのも仕方のない部分です。

相見積もりを欠かさずに

プラント設備の解体費用を少しでも安くするためには、相見積もりを欠かさずに行うことが大切です。一般的な家屋や建物を解体する場合も同様ですが、1社だけに見積もりを依頼してもその金額が適正なのかどうかわかりません。

2社から3社程度の話を聞いて見積もり提示を受けることで、適正価格が見えてきます。金額以外にも担当者の表情や態度、身なりや清潔感などを含めて総合的に信頼できるかどうか判断すると良いでしょう。

解体経験や実績などを踏まえつつ、費用面を含めた業者選びを行うことがおすすめです。

残置物の処分

プラント設備内にある残置物に関しては、できるだけ自分たちで処分することがおすすめです。全てを撤去することは難しいかもしれませんが、使わなくなった機械や設備など、自分たちで撤去できれば処分しておきましょう。

そうすることで、ある程度の費用を浮かせることができます。残置物の量や種類が多ければ多いほど作業に時間がかかるため費用負担が高まります。一方で、できるだけ残置物を少なくしておけば作業にかかる時間を短縮できるので、費用負担も軽減できます。

設備内の作業員たちと協力しつつ、事前にできることは行っておきましょう。

工事スケジュールに余裕を持たせる

解体費用を少しでも安くするためには、工事スケジュールに余裕を持たせることも重要です。特に12月から3月にかけては解体業者の繁忙期と言われており、なかなか思い通りのスケジュールを組めないことがあります。

プラント設備の解体を検討し始めたらできるだけ早めに業者選びを行いましょう。解体工事開始までの時期に余裕があれば、多少の値引きに応じてくれることもあります。あるいは、解体業者の閑散期に工事を依頼することで値引きしてもらえることもあるでしょう。

プラント設備の解体は大掛かりな工事となるので、開始日にも終了日にも余裕を持たせることがおすすめです。

まとめ

プラント設備の解体工事に注目して、その流れや業者選びのポイントなどをご紹介しました。プラント設備の解体はそれほど頻繁に行われるものではありませんが、実施する際には一連の流れを押さえておくことが重要です。

業者選びの際にも複数の条件があることを頭に入れつつ、できるだけ条件に合致する業者を探すと良いでしょう。一番良いのはプラント設備の解体経験がある業者ですが、そうでなくても任せられそうな業者であれば問題ありません。費用負担を軽減するためにできることも含めて、施主としても納得のいく解体工事の実施を目指しましょう。

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