橋の解体工事はどのように行うのか?工法や解体時の注意点を解説!

橋の解体工事はどのように行うのか?工法や解体時の注意点を解説!

一言で解体工事と言ってもさまざまな対象物を取り壊すことがありますが、その中で橋の解体を行うこともあります。橋を解体するにはどういったやり方で作業をするのか気になるという方も多いでしょう。そこで今回は、橋の解体工事に注目して解体工法や注意点などをご紹介します。工法については複数のやり方があるのでそれぞれ理解を深めていきましょう。業者選びの考え方なども含めて解説を行います。

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橋の解体工事を行う際の流れ

それでは、橋の解体工事を行う際の流れについて取り上げます。家屋や建物を解体するのと同様に、橋を取り壊す場合も一連の流れや手順があります。基本的な流れの中でそれぞれの工法に合ったやり方を採用します。

具体的にどういった流れとなるのか確認しましょう。

工法はさまざま

まず、橋を解体する際の工法に関してはさまざまです。ブレーカー工法やカッター工法、ワイヤソー工法やウォータージェット工法などを中心に複数のやり方があります。その中から、橋の構造や長さ、周辺環境なども勘案しながら最適な工法を選択します。

解体業者によっても得手不得手があるので、自分たちの得意なやり方を採用することが一般的です。最終的に橋を撤去して何もない状態になれば問題ありません。そのプロセスとしての解体工法であり、橋を解体するという結果を得ることが重要です。

舗装の解体と撤去

橋を解体する場合、基本的には最初に舗装の解体と撤去を行います。手順は業者によって異なりますが、路面切削機や大型ブレーカーなどを利用して舗装の解体と撤去を進めます。

橋本体を解体することを大きな目的として、そこから逆算して撤去や解体を行います。それが大きな流れであり、橋を解体する際に意識したいポイントです。

照明や排水管の撤去

続いては、照明や排水管の撤去を行います。橋にも照明がついていたり排水管が設置されていたりすることがあります。そうした付属物は先に撤去します。ガス溶断機やクレーン付トラックなどを活用して撤去することが一般的です。

橋に照明や排水管が設置されていなければ、このプロセスは省略されます。

添架物の撤去

続いては、添架物の撤去を行います。添架物とは橋に設置するさまざまな設置物のことを指します。例えば、アンカーボルトやセットボルトなどのボルト類、モルタルカバーやジョイント、空気弁など、橋を構成するために必要なものが挙げられます。

そうした添架物についても最初のうちに取り除いてしまいます。そうすることで橋本体の解体が行いやすくなります。添架物の撤去もガス溶断機やクレーン付トラックを利用して行うことが多いです。撤去できるものは早いうちに取り除くことが解体工事の基本です。

高欄や伸縮装置の撤去

続いては、高欄や伸縮装置の撤去を行います。橋には一般的に高欄や伸縮装置が設置されています。高欄は欄干とも呼ばれますが、人や物の落下防止を目的として設置されています。

高欄や伸縮装置も橋本体を解体する前に撤去できます。ガス溶断機やクレーン付トラックを使って取り壊しを行います。場合によってはブレーカやコンクリートカッターを利用することもあります。高欄や伸縮装置を撤去することで橋がよりすっきりした状態になります。

地覆の解体と撤去

続いては地覆の解体と撤去を行います。地覆とは橋の側端部で、橋面より高くなった部分のことです。高欄の基礎としての機能を持っており、雨水側溝としての機能も有しています。

橋を構成する上では欠かせないのが地覆であり、人や自動車などが安全に通るための役割を果たしています。

その地覆もブレーカやコンクリートカッター、ガス溶断機やクレーン付きトラックなどを利用して解体、撤去します。どの重機を使うかは解体業者によってさまざまです。

橋本体の解体と撤去

前段階として、さまざまな橋面付属物の撤去や解体を行ったら橋本体の解体を開始します。最初から本体を解体しようとすると、周辺の設置物や付属物が邪魔になって思うように作業が進まない可能性があります。

そのため、適切な順序を守って解体工事を行うことが重要です。橋本体の解体にもさまざまなやり方があり、1つの工法にこだわる必要はありません。解体業者の得手不得手も踏まえつつ、最終的に橋を撤去して何もない状態にすることがポイントです。

橋の解体工法

ここからは橋の解体工法についてご紹介します。解体工法は複数あることについて触れましたが、それぞれの工法について特徴を理解することも重要です。実際に解体を行う場合は橋の構造や周辺環境、解体業者の特徴などを踏まえながら工法を決定します。

どの工法にどういった特徴があるのかに注目しつつ、工法に対する理解を深めていきましょう。

橋の構造や周辺環境によって変える

橋を解体する際はブレーカー工法やカッター工法、発破解体などを含めてさまざまな工法を選択できます。その中でどの工法を採用するのかは、橋の構造や周辺環境によって変えることが一般的です。

鉄筋などの頑丈なつくりになっている場合は、ブレーカーやワイヤソーなどの重機の力を使って解体を進めた方が効率的です。

発破解体を採用する場合は、周辺に人や建物がないことを確認した上で行う必要があります。住宅街や交通量の多い場所では採用できないでしょう。

こうした形で橋の構造や周辺環境によって、柔軟に工法を選択することが重要です。解体業者の得手不得手も踏まえつつ、解体対象となる橋に合った工法を採用することが基本です。

ブレーカー工法

それでは1つ1つの工法についての特徴をご紹介します。まずはブレーカー工法についてです。ブレーカー工法はブレーカーを利用した打撃による破壊に特徴があります。床版や下部工を破壊する際に有効で、鉄筋などの頑丈な構造物でも取り壊すことができます。

ブレーカー工法だけで橋全体を解体するというよりは、他の工法との組み合わせによって工事を進めることが多いです。

実際に工事を進めると騒音が大きくなることがあります。そのため、防音対策を徹底することが重要です。また、粉じんが飛散することも多いので、周囲への立ち入りを禁止するなどの措置を講じることも有効です。

カッター工法

カッター工法とは円盤状の切刃を利用して切断する工法のことです。床版を解体する際に採用されることが多く、他の工法との組み合わせによって解体作業を円滑に行えます。

ダイヤモンドが埋め込まれている円盤状の切刃(ブレード)を高速回転させることで対象物を切断できます。

切断部分はかなり熱くなっているので、冷却水を用意して作業に当たることが重要です。水の取り扱いを含めて慎重に作業を行う必要がある工法です。

ワイヤソー工法

ワイヤソーを使って対象物の切断を行うのがワイヤソー工法です。壁高欄や地覆を含めた床版の撤去を行う際に有効で、ワイヤーを巻きつけて張力を与えながら高速循環回転をさせながら切断することが特徴です。

鉄筋などの頑丈な構造物も切断可能で、橋の解体に採用されることも多い工法です。実際に作業を行う際は駆動装置を固定することが重要です。また、切断部分を冷やすための冷却水があると作業がはかどります。

圧搾工法

圧搾工法とは油圧を利用した圧搾を行う工法のことです。床版の撤去に適しており、鉄筋やコンクリートなど、多くの構造物を解体できます。橋の解体を含めて汎用性の高い工法として人気があり、多くの解体業者で利用される工法の1つです。

橋を解体する際は圧搾物の落下防止対策を徹底することが重要です。特に作業中に橋の下に危険が及ばないように、立入禁止エリアや通行禁止エリアなどを設置することが求められます。

また、圧搾工法では粉じんが飛散することも多いので、適度に散水を行いながら作業を進めることがポイントです。

ウォータージェット工法

ウォータージェット工法とは、500気圧から3,000気圧の高圧水を噴射して薄い部材の切断を行う工法のことです。高圧水切断やはつり出しと呼ばれることもあり、水を使って解体を行うところに特徴があります。

比較的薄い部材を解体することには長けていますが、鉄筋などを解体する場合は研磨剤を混ぜる必要があります。鋼材や鉄筋を傷つけずに作業したい場合には最適な工法です。

ウォータージェット工法では大量の水を必要とするので、水の取り扱いに慣れている必要があります。最終的な水処理も含めて適切な取り扱いを行うことが重要です。

発破解体

続いては、発破解体についてご紹介します。

発破解体

ダイナマイトなどの爆薬を用いて構造物の破壊や解体を行うこと。「爆破解体」とも呼ばれる。

重機やその他の機械を使っての解体が難しい場合や、山奥にかかっている橋を解体する際に採用されることがあります。ダイナマイトなどの爆薬を利用するので、周辺に人や建物がないことを確認する必要があります。

その他の工法と比べて重大な危険を及ぼす可能性もあるので、実際に行う場合は万全を期す必要があります。

発破解体のメリット

発破解体にはさまざまなメリットがあります。

  • 発破自体は安価で一瞬で解体できるので経済性に優れている
  • 解体工期を短縮できる
  • コンクリートや鉄筋などの頑丈な構造物も一瞬で破壊できる
  • 重機が入り込めない場所でも解体可能 など

主に上記のようなメリットが挙げられます。実際に発破解体を行う場合は、周辺の状況をしっかりと確認する必要があります。事前準備をしっかりと行えば安全性や経済性に優れており、短期間で解体できるというメリットがあります。

発破解体の注意点

発破解体を実施する場合にはいくつかの注意点もあります。

  • コンクリート片やその他の部品の飛散を防ぐための防護設備を設置する
  • 場合によっては1回あたりの発破量を分割する「段発」を行う
  • 人の往来や自動車の往来、鉄道の往来がないことを確認する など

とにかく周辺に悪影響を及ぼさないことを意識することが重要です。発破解体をできるのは基本的に山奥にかかっている橋や人や建物がない場所だけです。

それ以外の橋で発破解体を行う場合は、半径数千メートル規模で人や自動車の立ち入りを禁止するなどの措置を講じる必要があります。

発破解体を行うのに適した環境ではないと判断した場合は、他の工法を採用することが重要です。また、発破解体を行うには一定の経験やスキルが必要です。安全性を担保できない場合は見送る必要があります。

橋を解体する際の業者選び

ここからは橋を解体する際の業者選びについてご紹介します。一般的な家屋や建物を解体する場合もそうですが、橋を解体する場合にも適切な業者選びを心がけることが重要です。

どこでも良いというわけではなく、一定の経験やスキルがある業者に依頼する方が作業の安全性や確実性が高まります。そうした点も意識しつつ、業者選びの考え方について確認しましょう。

基本的には入札

自治体が所有、管理している橋を解体する場合は基本的に入札によって業者を選びます。橋を管理する役所が解体期間や費用の範囲などを定めて、その範囲内で工事を行える業者を募集します。

自治体側で協議を行い、応募があった業者の中から最適だと思える業者を指定する方式が一般的です。

応募に際しては、橋の解体経験があるかや橋を解体するためのスキルを持っているかなどを確認することもできます。自治体としても確実に解体を行ってくれる業者を優先的に指名することになります。

個人や法人で所有の場合は自分で探す

自治体ではなく、個人や法人で橋を所有している場合は自分たちで解体業者を探します。家屋や建物を解体する場合も基本的には自分たちで解体業者を探しますが、それと同様の考え方ができます。

複数の解体に業者に連絡を入れて、解体工法や費用面、スケジュール面などを聞いた上で最適だと思える業者に依頼します。

複数の業者から話を聞くことで、費用面もスケジュール面も適正な部分が見えてきます。その中から最も信頼できると思った業者に工事を依頼すると良いでしょう。

解体費用事例

橋の解体はそれほど頻繁に行われるわけではないため、なかなか費用相場を算出するのが難しい部分もあります。橋の長さや構造、周辺環境や業者が持つスキルなど、さまざまな要因が複雑に絡み合って最終的な解体費用が決まります。

1つの事例として、約182mの橋を解体した際にかかった費用についてご紹介します。この工事ではブレーカー工法やカッター工法などを採用して作業を行いました。

10日間の作業で約267万円の費用がかかりました。

橋の解体は数百万円単位で費用がかかることもある事例として頭に入れておきましょう。

橋を解体する場合の注意点

ここからは橋を解体する場合の注意点についてご紹介します。橋の解体は作業範囲が広くなることもあって、周辺に影響を及ぼしやすい側面があります。そういった意味で建物の解体工事と比べて、より周辺環境を意識しながら工事を行う必要があります。

その他の部分も含めて注意するべき点は複数あります。その具体的な内容について確認しましょう。

解体の必要性を要検討

まず、橋の解体工事に際しては解体の必要性をしっかりと検討することが重要です。橋を一度解体してしまうと、再び設置するのに時間がかかったり難しくなったりすることがあります。解体作業の大半が不可逆的な作業であり、工事を開始してから中断したり元に戻したりすることはできません。

本当に解体する必要があるのか、補修や修繕ではだめなのかといった選択肢を持ちながら検討することがポイントです。

その上でどうしても解体が必要だと判断された場合のみ、工事を行うと良いでしょう。

設計図書と現状の差異を確認

橋を解体することが決まったら、橋の設計図書と現状の差異を十分に確認する必要があります。設計図書を通じて橋がどういった構造になっていて、使われている部品は何か、長さや施工当時の状態などを確認します。

長年にわたって利用されていると、橋本体や橋の周辺、部品などに損傷が発生することもあります。そうした損傷状況の調査を含めて、施工当時との差異を確認することも重要です。

特に損傷状態がひどい場所や十分な強度がないと判断された箇所は、慎重に作業を行う必要があります。損傷状態がひどい個所を取り壊すと、一気に橋が崩れ落ちてしまう危険性もあります。

工事中の事故やけがの発生を防ぐためにも、事前に確認できることはしっかりと情報共有することが大切です。

解体工法の入念な検討

橋の解体工法は複数ありますが、その中からどの工法を採用するのか検討することも重要です。解体工法を決める要素としては次の点が挙げられます。

  • 工程や作業時間の制約
  • 地理的・地形的な条件
  • 経済的な条件
  • 交通規制
  • 安全の確保
  • 構造や設計条件との整合性
  • 環境上の制約 など

上記の要素を考慮しつつ、最も合理的で経済的な工法は何か検討することがポイントです。安全で確実な工事を行うために重要な部分であり、解体業者としての力量が試される部分でもあります。

振動や騒音などの抑止

建物などを解体する場合もそうですが、橋を解体する場合も一定の振動や騒音が発生します。それ自体は仕方のないことですが、できるだけ第三者への悪影響を及ぼさないことを意識する必要があります。

大きな振動や騒音が発生する作業は日中の明るい時間帯に行うことも有効です。橋の場合は養生や防音シートを設置することが難しい部分もあります。

そのため、立入禁止エリアを十分に設けて第三者に影響を与えないようにすることも有効です。解体工事は社会的な行いであることを意識しつつ、周囲へ迷惑とならない形を採用することが重要です。

周辺環境の確認

解体工事に際しては周辺環境の確認も欠かせません。交通量が多い場所なのか、周辺に住宅や建物はあるのか、あるいは森林に囲まれた場所なのかによって採用する工法も変わります。

橋を解体することが一番の目的ですが、何でもかんでも好きなように解体して良いわけではありません。周辺環境に合わせた工法を採用することが重要であり、第三者への悪影響を極力抑えることが求められます。

まとめ

橋の解体工事に注目して、解体の流れや工法、工事を行う際の注意点などについてご紹介しました。多くの解体工事に当てはまることですが、橋を解体する場合も必要性を検討することが重要です。

老朽化してこれ以上の利用が困難な場合や橋としての機能を有していないなど、何らかの事情がある場合に解体工事を行います。補修で対応できる場合やまだ解体しなくても良いケースもあるでしょう。

本当に解体が必要なのかどうか慎重に判断することも大切です。その上で解体工事を行うことが決定したら周辺環境も意識しつつ、適切な工法で解体を進めていきましょう。

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