コンクリートの私道を解体してアスファルト舗装する際の流れと費用相場などを解説

私道を管理する地主や組織などで、舗装工事を行いたいというニーズが出てくることもあるでしょう。現在はコンクリート製になっている場合、アスファルト舗装への変更を検討することもあります。
コンクリートなどの私道を解体してアスファルト舗装を行うためには、基本的な流れに沿って工事を進める必要があります。施工業者によって多少作業のやり方が異なることはありますが、基本的な流れは一緒です。
どういった流れでアスファルト舗装を行うのかについて確認しましょう。
まずは現場調査と測量から開始します。工事範囲や道路の凸凹感、地盤の頑丈さなどを含めて調査を行い、工事の指針を決定します。
設計図があればそれも活用しながら現場調査と測量を行います。現場を訪れて私道の全体感を把握することで、その後の作業に備えます。
現場調査と測量を終えたら実際にコンクリートを解体します。アスファルト舗装をしたい範囲のコンクリートを解体することで、その後の敷き詰め作業も円滑に行うことができます。
使用する重機は業者によって異なりますが、コンクリートカッターやユンボクラッシャー、ミニショベルなどを使用して作業を行います。
解体の深さに関しては地中の土が見えてくる程度までが目安です。
コンクリートの解体を終えたら土や地面をならします。ブルドーザーを使って土や地面をならし、ローラー重機を使ってその場所をさらに押し固めます。
この段階である程度地面をならしたり押し固めたりすることで、地盤の強度を安定的に保つことができます。
地面のならしや押し固めが十分でないと、アスファルト舗装が完成した時にひび割れや破損といった不具合が生じる可能性があるので、しっかりと行うことが大切です。
続いては、地面に石を敷き詰めてローラーで固める作業へと移行します。これまでに押し固めた土や地面の上から石を敷き詰めてローラーで固めることによって道路の基盤を作ります。
アスファルトを敷き詰める前に石の層を作ることで、道路にかかる負担を少なくする効果が期待できます。それは石の層があることで道路にかかる重量を分散させられるからです。
敷き詰める石に関しては、砕石機などを使って砕いた石を使用することが多いです。
石の敷き詰め作業が終わったら、いよいよアスファルトを敷き詰めていきます。石を敷き詰めてできた層の上からアスファルトを敷き詰めていき、仕上げ作業へとつなげます。
最初に密度の低いアスファルトを敷くことで、細かな凸凹を少なくします。その後、密度の高いアスファルトを敷き詰めることで道路の完成形へと近づけます。
地面が平らになるまで敷き詰めたらアスファルト舗装道路の完成です。
最後に凸凹を取り除く作業を行います。アスファルトの敷き詰めを終えた段階で、地面が多少凸凹することがあります。最終的には平らな道路を作ることが重要であり、ブルドーザーやローラー重機などを活用して平らにする作業を欠かさずに行います。
最終的に凸凹がなくなり道路が平面に近づいたら、一連の作業は終了です。
私道をアスファルト舗装する際の一連の流れに関してはそれほど難しいわけではありません。作業に慣れている業者であればスムーズに現場調査から最後の仕上げまで行ってくれるでしょう。
それでも経験が浅い業者に工事を依頼すると、何らかの不具合やミスが発生することもあります。
施工業者を選ぶ際には過去の工事実績や得意分野などを確認した上で、ある程度経験豊富な業者に依頼することがポイントです。
敷き詰める砂の大きさや石の大きさ、アスファルトの密度なども業者によって異なります。そうした専門的な部分も含めて信頼できそうな業者を探しましょう。
ここからはコンクリートなどの私道を解体してアスファルト舗装をする際の費用相場について取り上げます。実際にアスファルト舗装を検討する際には、費用相場も考慮することが大切です。
どれくらいの予算を立てれば良いのかの参考として確認しておきましょう。
実際に行われたアスファルト舗装工事の概要と工事面積、費用について以下の表にまとめます。
工事概要 | 施工面積 | 費用 |
---|---|---|
舗装打ち換え工事 | 12.5㎡ | 8万2,500円 |
舗装打ち換え工事 | 2.5㎡ | 8万8,000円 |
私道補修工事 | 86㎡ | 60万5,000円 |
一定の目安として上記の金額を参考にしてみると良いでしょう。アスファルト舗装工事は、特に範囲が狭いほど割高になりますので、その点については注意が必要です。
アスファルト舗装の費用に関しては道路条件を含めて、さまざまな条件によって変わります。例えば、以下のような要因が絡み合って最終的な費用計算が行われます。
例えば、施工面積が一緒であっても、施工内容や施工方法によって金額が変わることも珍しくありません。具体的にどういった工事を行いたいのかを伝えることで、概算見積もりを教えてもらえます。
金額に関しては施工面積だけで判断しないように注意しましょう。
さまざまな条件によって金額が変わることを紹介しましたが、施主として大切なのは相見積もりを忘れずに行うことです。
相見積もりを行うことによって適正金額が見えてきます。また、複数の業者から話を聞くことで、どういったスケジュールや工法で行うのが良いのかなども検討しやすくなります。
金額の部分もそうですが、施工内容なども含めて複数の業者から話を聞くことは大切です。1社だけに見積もりを取って即決してしまうのではなく、比較検討しながら慎重に判断することがおすすめです。
コンクリートなどの私道を解体してアスファルト舗装を行う場合、自治体によっては助成制度を活用することもできます。例えば、「私道整備工事助成」という名目で助成制度を設けている自治体もあります。
助成を受けるためには自治体が指定する条件をクリアしなければなりません。まずは、制度自体があるのかどうかを含めて管轄の自治体に問い合わせてみると良いでしょう。
多少なりとも資金援助してもらうことで施主自身の経済的な負担を軽減できます。
ここからは私道のよくあるトラブルと対処方法についてご紹介します。私道の解体工事もそうですが、建物の解体工事中にもトラブルが発生することがあります。
実際にトラブルが発生した場合の責任の所在や施主ができることを含めて理解を深めましょう。
よくあるトラブルとしては解体工事中に私道を壊してしまうことが挙げられます。舗装工事を行うために壊しているのであれば問題ありませんが、本来手をつける場所ではない私道を壊してしまうケースもあります。
私道の解体工事中もそうですし、家屋や建物を解体している際に道路に傷をつけたり破損させたりすることがあります。
解体業者や施工業者としては細心の注意を払って工事を行うことが大切であり、施工範囲以外の場所でトラブルを起こさないことが求められます。
予期せぬ形でコンクリートなどの私道を壊してしまった場合は壊した者に補修の義務があります。解体工事中に破壊してしまったのであれば工事を行っていた解体業者や施工業者に責任があり、元の状態に戻す必要があります。
壊された側としては、業者に対してしっかりと補修工事を行ってもらうように交渉することが大切です。基本的には業者側から地主に謝罪をして補修工事を行うケースが多いです。
解体工事や施工工事中に発生したトラブルに関しては、工事保険が適用されるケースも少なくありません。一般的に業者が工事を行う際には工事保険に加入します。
年単位で加入する保険や現場ごとに加入する保険、車両ごとに加入する保険など、複数の種類がありますが、いずれかの保険に加入して有事に備える業者がほとんどです。
基本的にはいずれも対人、対物保障を受けられる保険であり、私道を破壊した場合にも保険が適用されます。
解体工事中や道路工事中などは何らかの事故やトラブルが発生するリスクがあります。業者側としてはそうしたリスクに備えるために適切な保険に加入することが求められます。
多くの業者は何らかの工事保険に加入して有事に備えていますが、業者の中には保険に加入していないケースもあります。あるいは、保険に加入していても責任を取ろうとしない業者もあるでしょう。
業者側の過失が明らかな場合は保険の加入有無に関わらず、責任を取ってもらうことが大切です。
補修に応じない場合は、補修工事が終わるまで工事代金を支払わないこともポイントです。悪徳業者の場合、代金を支払ってしまうとそのまま持ち逃げする可能性があるからです。
個人で対応できない場合は弁護士に相談するなど、第三者を頼ることも有効です。中には「ウチはやっていない」などと主張してくる業者もあるので、慎重に交渉を進めて補修工事を行ってもらうように取り計らうことが重要です。
自身が依頼した工事で私道を破壊されてしまった場合、地主やその他の周辺住民も含めてご迷惑をおかけする可能性があります。
解体工事や舗装工事では万一のことが発生しないとも限りません。そうしたリスクがあることを把握した上で、工事を依頼する際には保険に加入しているかどうか確認することも重要です。
保険に加入している業者であれば、補修工事に応じないといったトラブルも発生しにくくなります。工事に対する危機管理がしっかりしているかどうかという部分も含めて、契約前に保険加入の有無を確認しておきましょう。
コンクリートの私道を解体してアスファルト舗装をする際の流れや費用相場を中心にご紹介しました。道路のアスファルト舗装を行うことで耐久性や頑丈さもアップするため、私道の工事を検討する方も珍しくありません。
実際に工事を検討する場合は現場調査を含めて、入念に事前準備を重ねることが重要です。アスファルト舗装自体はそれほど難しい工事ではなく、慣れている業者であればスムーズに行ってくれます。
施工面積や施工内容によって費用が変わってくるので、複数の業者にしっかりと確認することが重要です。その中で条件面を含めて納得できると思った業者に舗装工事を依頼しましょう。
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